【この記事の執筆者:knot(登録販売者資格保持者)】
どうも、KNOT WIRE管理人です。
夏になると、店舗でパパやママから「赤ちゃん(子供)に使える虫よけスプレーはどれですか?」と本当によく聞かれます。パッケージに可愛いキャラクターが描かれていると「子供用だから安全だろう」と思いがちですが、実は中身の成分によって「赤ちゃんには使ってはいけないもの」があるのをご存知でしょうか。
今回は、現役の登録販売者である僕が、虫よけの2大成分である「ディート」と「イカリジン」の決定的な違いと、大切なお子さんを守るための正しい選び方を解説します。
【この記事の結論:KNOT WIRE的・虫よけスプレーの選び方】
- 小さな子供や赤ちゃんに使うなら、年齢・回数制限がない「イカリジン」一択
- 山やキャンプなど、強力な虫(マダニやツツガムシ)がいる場所へ行く大人は「ディート」を選ぶ
- パッケージの絵ではなく、裏面の「有効成分」を必ず確認して買うこと
1. 子供に使うなら「イカリジン」を選ぼう
ネットで「虫よけ 最強」と検索すると様々な商品が出てきますが、お子さんに使う場合、まず選ぶべきは「イカリジン」という成分が配合された虫よけです。
イカリジンは比較的新しい虫よけ成分で、最大のメリットは「年齢制限や、1日の使用回数制限がないこと」です。赤ちゃんから大人まで、家族全員で気兼ねなく使うことができます。また、ディート特有のツンとしたニオイが少なく、肌への刺激も穏やかなのが特徴です。
「とりあえず子供に安全なものが欲しい」という方は、裏面の成分表を見て「イカリジン」と書かれているものを選べば間違いありません。
2. 昔からある「ディート」は悪ではない
では、昔からある「ディート」という成分は肌に悪いのでしょうか?決してそんなことはありません。ディートは非常に歴史が長く、世界中で使われている信頼性の高い強力な虫よけ成分です。
ただし、強力ゆえに子供への使用には国で定められた厳格なルールがあります。
- 生後6ヶ月未満の乳児:使用不可
- 生後6ヶ月〜2歳未満:1日1回まで
- 2歳〜12歳未満:1日1〜3回まで
これを守らずに、1日に何度もシュッシュと吹きかけてしまうと、まれに肌荒れや神経への影響(デリケートな子供の場合)が出ることがあるため注意が必要です。
イカリジンとディートの違い比較表
スクロールできます
| 成分名 | 年齢・回数制限 | 効く虫の範囲 | おすすめな人・シーン |
| イカリジン | 制限なし(赤ちゃんからOK) | 蚊、ブユ、アブ、マダニ | 子供の普段使い、公園遊び、肌が弱い人 |
| ディート | 12歳未満は制限あり(6ヶ月未満は不可) | 蚊、ブユ、アブ、マダニ、ツツガムシ、ノミなど | 大人の本格的なアウトドア、登山、キャンプ |
※ディートの方が対応している虫の種類が多く、山奥にいるような厄介な虫も防げます。
3. 登録販売者が推す!おすすめの虫よけアイテム
それでは、僕が店舗でもよくおすすめしている、間違いない虫よけアイテムを成分別にご紹介します。
・天使のスキンベープ(イカリジン配合)
パパやママに全力でおすすめしたいのがこちらです。イカリジンがしっかり配合されており、お子様にも回数制限なしで使えます。パウダー入りでサラッとしていて、むせにくいのも嬉しいポイントです。
ちなみに、同じシリーズに「水色」や「ピンク」のボトルのスキンベープもありますが、そちらは「ディート」が主成分です。
パッケージが似ていて非常にややこしいので、イカリジン配合のものを買いたい時は必ず金色の「天使のスキンベープ」を選ぶように気をつけてくださいね。キティちゃんパッケージとかあってかわいいけどね!
・サラテクトミストリッチリッチ(ディート30%配合・第2類医薬品)
こちらは大人向けの強力なアイテムです。日本で承認されている最大濃度であるディート30%が配合されています。キャンプや山登り、草むらでの作業など、絶対にマダニやヤブ蚊に刺されたくない大人はこれを持っていきましょう。※12歳未満の子供には使用できません。
4. よくある疑問「日焼け止めとどっちが先?」
夏のお出かけで多くの方が悩むのが「日焼け止めと虫よけ、どっちを先に塗るの?」という順番です。
正解は「日焼け止めが先、虫よけスプレーが後」です。
虫よけ成分は一番外側にないと、揮発(蒸発)して虫を遠ざける効果を発揮できません。まずは日焼け止めをしっかり肌に塗り込んで乾かし、その上から虫よけスプレーをふきかけるようにしてください。
まとめ:行く場所と使う人に合わせて正しく選ぼう
虫よけスプレーは、ただなんとなく買うのではなく、成分を見て選ぶことが大切です。
- 日常の公園遊びや子供に使うなら、制限のない「イカリジン」
- 大人の本格的なアウトドアには、強力な「ディート」
- 似たパッケージでも成分が違うことがあるので注意
- 塗る順番は「日焼け止めの後」が正解
お子さんの肌を守るためにも、次回からはぜひパッケージの裏面をチェックして、ご家族にぴったりのアイテムを選んでくださいね!
よくある質問(Q&A)
Q. ハーブなどの天然由来成分の虫よけは効きますか?
A. レモングラスなどの天然ハーブを使った虫よけは、肌に優しく良い香りがしますが、イカリジンやディートなどの化学成分と比べると、虫を遠ざける効果や持続時間はマイルドになります。虫が多い場所へ行く際は、イカリジンなどをおすすめします。
Q. 虫よけスプレーを顔に塗る時の正しい方法は?
A. スプレーを直接顔に吹きかけるのは、目や口に入る危険があるため絶対にやめてください。一度自分の手のひらにスプレーを出してから、目の周りや唇を避けて、手で優しく顔に塗り広げてください。
【免責事項・医薬品のご紹介について】当ブログで紹介している医薬品に関する情報は、登録販売者の資格を持つ運営者が執筆・監修していますが、効果効能には個人差があります。 記事の内容は、医学的な診断や治療に代わるものではありません。 体調に異変を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。 また、医薬品を購入する際は、添付文書をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。
